世界のウイスキー

およそ700種類に及ぶ世界中から集められたウイスキーのテイスティングノートや情報はこちらからご覧いただけます。現在は多くのテイスティングコメントを皆様にお届けするために、バッチ(製造年)違いである同一商品のテイスティングも掲載しておりますので、現在発売されているウイスキーの評価とは限りません。予めご了承ください。

テイスティング

Whisky Magazine ではウイスキー専門家、作家、愛飲家によるテイスティングを毎号開催し、その情報を皆さんにお届けしています。

推奨ボトル

テイスターが判定したポイントの規定によってSilver Recommended(銀賞)もしくは Gold Editors Choice(金賞)が毎号決定します。


ロンバード ジュエルズ・オブ・スコットランド ブナハーブン 1979 シェリーウッド    50.0%

  • 蒸溜所名: ブナハーブン蒸溜所
  • 地域: アイラ
  • ブランド: ロンバード・ブランズ
  • 価格帯: -181
  • 入手可能場所: 全世界
  • 掲載号:142号

ローラ・フォスターSCORE7.2

香り
すっきりとしたオレンジオイルと花の香り。銅の感触と甘いスパイスもある。大胆で威勢のいい味覚に比べると、香りの印象はかなり控えめな感じがした。
香りでも感じたオレンジの風味をまず察知するが、すぐに海の塩気やビールにもよく似た執拗なホップ風味に引き継がれる。このホップ風味は、熟成時ではなく発酵時に由来するもののようだ。舗装したてのタールマック道路。
フィニッシュ
例のホップがほんとうにうるさく感じられる。誰かがウイスキーにドライホップを加えたかのよう。
コメント
ホップを効かせすぎ。

マーク・ニュートンSCORE7.7

香り
レモンドリズルケーキ。バニラで覆ったモモとアンズ。最後には青リンゴ、カシューナッツ、ほんのわずかな古いバラの香り。押し出してくるような際立った主張はない。
ハチミツのような風味と、たっぷりの青リンゴ。ベースにはかすかな大麦モルト風味がある。花のように軽やかでエレガント。ブラックベリー、グーズベリー、洋ナシの感触もある。
フィニッシュ
少しウッディーで、サワーチェリーのドライフルーツを感じさせる後味。塩気もあり、柑橘風味も戻ってくる。
コメント
少々複雑さには欠けるが、よくつくり込まれたウイスキー。夏の季節に楽しめそうな1本。